モダンサッカーで一番大切なもの~神奈川校のトレーニングにズデンコ・ベルデニック氏が来訪されました。
今から半月ほど前の11月18日(月)のことです。神奈川校のトレーニングにズデンコ・ベルデニック氏が来訪されました。
母国のスロベニアで、オリンピック代表、フル代表の監督を歴任されたベルデニック氏は、日本サッカー界との関わりも深く、90年代のJリーグ創世期に加茂周監督の率いる横浜フリューゲルスでコーチに就任すると、守備におけるゾーンプレッシングの戦術を導入しました。つまり、後に加茂氏が日本代表でも採用したことでサッカーファンに広く知れ渡った「ゾーンプレス」を日本サッカー界に持ち込んだ指導者なのです。
2000年代に入ってからは、ジェフユナイテッド市原(現 ジェフユナイテッド市原千葉)、名古屋グランパスエイト、ベガルタ仙台、大宮アルディージャなど、多くのJクラブで監督として指揮を執ってきました。
そんなベルデニック氏から、神奈川校の選手たちに、次のような言葉を頂きました。
「日本の子どもは、他の国の子どもと比較しても、素晴らしいコーディネーション能力をもっています。そして速さがありますね。
モダンなサッカーで一番大切なのは『1対1のシチュエーション』です。攻守のせめぎ合いのところで、いかに勝つか、いかに負けないかということが大切なのです。また、ゴールに近いところを目指して、いかにパスをつなぐか、素早くボールを運ぶかということを考えてプレーしなければなりません。
そのようなモダンサッカーの戦術的な考えを、チームの全員が持って、一つの方向に向かって進めるかがカギとなってきますが、そういった意味でも、日独フットボール・アカデミーのみなさんは、とてもポジティブな姿勢でサッカーに取り組んでいましたね。選手一人ひとりの質も高く、レベルの高いトレーニングをされていると思いました」